2018年11月13日(火)

四国電が生活支援に参入 掃除や買い物代行、まず高松で

2018/2/28 22:30
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四国電力は清掃や買い物代行など生活の困り事解決を支援するサービスに参入する。専門ノウハウを持つ愛知県の企業と連携し、4月に高松市内に1号店を出す。2年程度かけてニーズや採算性を見極める。電力の小売り全面自由化時代に入り、本業の電力販売は競争が激しい。今後の成長につながる新たな事業モデルとして育成を目指す。

生活サポートサービス参入について説明する佐伯勇人社長(28日、高松市)

4月に開業するのは「ベンリーよんでん栗林店」。生活支援サービスのベンリーコーポレーション(愛知県清須市)とフランチャイズ契約を結び、専門ノウハウの提供を受ける。四国電の社員3人とパートの計7人程度でスタートする。

ハウスクリーニングやエアコン掃除、買い物代行、家具の移動、草刈り、害虫駆除など幅広いサービスを手掛ける。地域に密着した電力供給で培った安心感があり、家屋や庭に業者が入ることに対する生活者の抵抗も和らげられるとみている。

料金の目安はエアコン掃除が1万2千円などで同業他社とそう変わらない水準という。1時間あたり4千円(出張料は別)といった時間単位の利用も可能にする方向だ。

年間1000件、売上高約3千万円を見込む。実験的に数店出し、2年程度で事業として成り立つかなどを調べる。そのうえで主要都市への展開拡大などを検討する。

「これまで電力の一本足打法でやってきた。新しい事業を見付けないといけない」。佐伯勇人社長は28日の記者会見で理由を説明した。

四国内では電力の需要が低下傾向にあり、本業の環境は厳しさを増している。電力小売りが2016年4月に全面自由化され、他社への契約乗り換えもじわりと増えている。17年3月期の連結売上高6845億円のうち、電気事業以外の「その他事業」は温水器レンタルなどの822億円と1割強にとどまる。

高齢化や共働きで増える家事支援のニーズを取り込むとともに、電力販売との相乗効果も狙う。四国電と電気契約を結んでいる顧客に割引などの優遇サービスも検討。顧客との接点を増やして電力プランの組み立てなどにも生かし、電力販売の拡大も期待する。

四国電はこれまで一部の料金プランの顧客に対し、水漏れやカギ紛失といった緊急対応で専門業者を呼んだ場合に料金の一部を支援してきた。同社によると電力大手が子会社を通じて家事代行する例はあるが、電力会社が本体で手がけるのは初めてという。

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