第一三共、一人勝ちの株価が示す期待と危うさ
証券部 阿部真也
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第一三共の株価が堅調だ。年初来の上昇率は約3割と、製薬大手で一人勝ちとなっている。2012年に始まったアベノミクス相場でも市場平均に対するアウトパフォームが鮮明になってきた。主力薬の特許切れを穴埋めする新薬にメドが立ってきたとの市場の評価が背景だが、期待値の大きさはやや危うさもはらむ。
「パイプライン(新薬候補)の充実が株価に反映されている」。1月末の決算会見で、広川和憲副社長兼最高財務責任者(CFO)は...
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