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魚沼産コシヒカリ、初めて最高評価逃す 食味ランク

17年産米、天候不順影響か

日本穀物検定協会(東京・中央)が28日発表した「2017年産米の食味ランキング」で、「最高級のコメ」として有名な新潟県魚沼産コシヒカリが初の格下げとなった。魚沼産コシヒカリは上から2番目の「A」評価となった。1989年に現在の制度となってから2016年まで、魚沼産コシヒカリは28年連続で最高位「特A」を維持していた。あくまで相対的な順位付けだが、昨夏の天候不順によってコメとしての出来栄えがやや変化した可能性がある。

スーパーのコメ売り場では「特A」を強調したPOPも(東京都内)

食味ランキングは産地・品種ごとにコメの味わいを5段階で評価する。スーパーで「特Aを取ったお米です」と店頭販促(POP)に使う場合も多く、価格を付けるための参考にもなる。産地や農家は特AやAを誇りとし、最近は新品種が特Aを取ると県を挙げてお祝いムードになる例もある。

これまで特Aを取り続けてきたのは魚沼産コシヒカリのみだった。東京の店頭では5キロ袋がおおむね3千円台と最高値で、産地指定のない新潟県一般のコシヒカリより3~6割ほど高い。固定ファンがついているので消費への影響は限られそうだが、魚沼産コシヒカリの産地では驚きが広がりそうだ。

今回の食味ランキングでは、全国151産地・品種のコメが対象となった。特Aは前年より1点少ない43点、Aは同3点少ない76点だった。全体に占める特Aの比率は28%あり、Aも含めると79%だ。高知産(県北)「にこまる」や埼玉産(県東)「彩のきずな」などが初めて特Aとなった。食味の良さを競って各県がコメを開発し、もはや全体の8割が「基準となるコメよりうまい」と評価されている。

正式な出品でない参考品種では、複数のブランド米が登場。宮城産「だて正夢」、山形産(村山)「雪若丸」、福井産「いちほまれ」、熊本産(県北)「くまさんの輝き」の4品種は特A(参考)を獲得した。

同協会はランキングへの受け止めが過熱することに警鐘も鳴らす。全国で合計100人のエキスパートが食べ比べした結果を数値化しているが、「あくまでその年の相対評価なので絶対評価ではない」(同協会)という。各産地によるコメ開発が特A獲得に向けて偏ることにも「価格とのバランスを考慮し、消費者ニーズにあった開発を」と呼びかけている。

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