2019年3月22日(金)

米コムキャストCEO、英スカイ買収「完璧な組み合わせ」

2018/2/28 9:50
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【ニューヨーク=清水石珠実】衛星放送大手の英スカイに買収提案した米メディア大手のコムキャストのブライアン・ロバーツ会長兼最高経営責任者(CEO)は27日に開いた電話会見で「(コムキャストとスカイの統合は)完璧な組み合わせだ」と語った。米国では有料テレビを解約してネットを通じた安価な動画視聴に乗り換える動きが盛ん。コムキャストは主力のCATV事業の成長余地が小さいため、買収により収入源を広げる。

買収総額は約221億ポンド(約3兆3000億円)。コムキャストは収入の9割以上を米国で稼ぐ。一方でスカイの主な収入源は英国やドイツ、イタリアで、米国からの収入はほぼゼロだ。欧州市場に強いスカイを傘下に収めることで収入源の裾野を広げる狙いがある。

コムキャスト(顧客数は2900万人)によるスカイ(同2300万人)買収が成功すれば、顧客数は世界で5200万人を超える。ともに主力は有料テレビ事業で、現在はネットを通じたコンテンツの配信技術の開発に力を入れるなど共通点は多い。経営統合すれば、こうした最新技術への投資コストも削減できると見込む。

コムキャストは、傘下に米三大ネットワークのNBCや映画大手のユニバーサル・ピクチャーズを抱え、スカイは世界中にファンを持つ欧州のプロサッカーリーグの放映権などを持つ。ネットフリックスやアマゾン・ドット・コムなどのネット大手が独自コンテンツ制作で存在感を増す中、買収を通じて人気コンテンツを囲い込む狙いもある。

スカイを巡っては昨年末、筆頭株主の米21世紀フォックスが保有株を米ウォルト・ディズニーに売却することで合意済み。今回のコムキャスト提案を受けて、メディア大手によるスカイ買収合戦に発展するかに注目が集まっている。

コムキャストの動きを受けてフォックスは同日、「現時点ではコムキャストから具体的な提案はない」との声明を出した。ディズニーはメディアからの問い合わせに対応を控えている。

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