2019年8月23日(金)

景気判断「強まる」 FRB新議長、利上げ加速の可能性

2018/2/28 6:59 (2018/2/28 7:57更新)
保存
共有
印刷
その他

【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のパウエル新議長は27日の議会証言で「年3回の利上げシナリオを提示した昨年12月に比べ、景気見通しは強まっている」と指摘した。停滞していた物価も「(2%の)目標に向かって上昇すると確信を深めている」と断じた。パウエル氏の発言で、金融市場にはFRBが利上げペースを加速するとの見方が浮かんでいる。

パウエル氏は下院金融サービス委員会の公聴会で、冒頭証言に続いて議員との質疑応答に臨んだ。2018年の利上げ回数が年3回を超す可能性を問われて「政策見通しを前回提示した17年12月に比べ、その後の経済指標は米景気が強まっていることを示している」と率直に述べた。

FRBは3月20~21日に次回米連邦公開市場委員会(FOMC)を開き、追加利上げの是非を判断するとともに、先行きの利上げシナリオも改定する。パウエル氏は「3月の次回会合を前に、先入観を持って判断したくはない」と具体的な利上げ回数に触れるのは避けたが「個人的には物価が上向くとの確信を深めている」と述べた。

景気判断を上方修正した要因については、トランプ政権の大型減税や米議会の歳出拡大法の成立を挙げて「財政政策が拡張的になった」と指摘した。世界経済全体が成長軌道にあることも「追い風になる」と強調した。

2月5日に就任したばかりのパウエル議長にとって、政策見通しや景気判断を公に詳述するのは今回が初めてだ。金融市場は新議長の政策スタンスを推し量ってきたが、議会証言では強気な景気見通しが目立ち、利上げペースを年4回に加速するとの見方も浮かぶ。先物市場では「3月の次回会合で利上げに踏み切る」との予測も9割弱にまで高まっている。

パウエル氏は議会証言で、トランプ政権が公約としてきた金融規制の一部緩和にも意欲をみせた。リスクの高い銀行の自己勘定取引などを禁じるボルカー・ルールも「新鮮な視点で見直す」とした。金融市場は株価急落に見舞われるなど動揺もあるが「金融リスクは今のところみられていない」と指摘した。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報

新しい日経電子版のお知らせ

より使いやすく、よりビジュアルに!日経電子版はデザインやページ構成を全面的に見直します。まず新たなトップページをご覧いただけます。

※もとの電子版にもすぐ戻れます。