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メダル報奨金 高い?安い? 1億円、米100俵…

2018/2/27 19:52
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冬季史上最多の13個のメダルを獲得した平昌五輪が25日閉幕し、メダリストは500万~100万円の報奨金を手にする。ほかに上乗せ支給する競技団体もあるなど、アスリートへの報奨金は高額化の傾向にあるが、資金力の乏しい競技団体や障害者スポーツとの格差も広がる。マラソンでは日本記録更新の選手に1億円支給も決まった。

解団式ではメダリストにオリンピック特別賞とともに報奨金の目録も手渡した(27日、東京都港区)

「心の中は半端なくうれしい」。25日の東京マラソンで2時間6分11秒を出し、日本記録を更新した設楽悠太選手(26)は翌26日、日本実業団陸上競技連合から1億円の目録を受け取った。

同連合がマラソン日本記録「突破」褒賞制度を始めたのは2015年。「『お家芸』が低迷する中、20年東京五輪で日の丸を揚げたい」との狙いで、同五輪の代表選考までの期間限定で導入した。企業協賛金が原資で鎌倉光男事務局長は「『カンフル剤』の効果が出た。続く記録更新に期待したい」と歓迎する。

平昌五輪で日本オリンピック委員会(JOC)がメダリストに支払う報奨金は金で500万円、銀200万円、銅100万円。アルベールビル、バルセロナ両五輪が開かれた1992年から支給を始め、当初は最大300万円だったが、16年リオデジャネイロ五輪で現在の額に増額された。

日本スケート連盟は独自にJOCと同額を追加する。金メダル2個の高木菜那選手(25)の場合、JOCと連盟から計2000万円を受け取る計算で、ほかに所属先の日本電産サンキョーが「ふさわしい額の報奨金を支給する」。全日本スキー連盟も「額は未定だが支給する方向」といい、過去の五輪では最大300万円の支給実績がある。

一方、日本カーリング協会には独自制度はなく、報奨金はJOC分のみのはずだったが、スポンサーの全国農業協同組合連合会(JA全農)が「メダル獲得なら米100俵」と決定。銅メダルに輝いた選手には6トンの米が贈呈される。

全農所属の卓球、石川佳純選手(25)もリオ五輪で銅メダルを取り、米100俵を贈られた。全農広報企画課は「石川選手には6トン分の『おこめ券』(約264万円相当)を支給した。カーリング選手への支給方法は未定だが、国産のお米を食べて、もっと頑張ってほしい」と期待を込める。

3月9日に開幕する平昌パラリンピックでも報奨金制度はあるが、額は大幅に下回る。日本障がい者スポーツ協会によると、金メダルに150万円、銀100万円、銅70万円を支給。同協会は「JOC並みに支給したいが、寄付金が原資。障害者スポーツの振興を犠牲にしてまで支給はできない」と説明。「平昌五輪で高まった応援ムードを、障害者スポーツの支援にも向けてもらいたい」と呼びかける。

早稲田大の友添秀則教授(スポーツ倫理学)によると、海外では数千万円の報奨金を出すケースもあるが、欧米諸国は200万~600万円ほどで英国はゼロ。「日本が高額とはいえない。遠征費などで競技に費やした額には到底及ばない」と強調する。

ただ「競技ごとの格差やパラ選手の不公平感は改善が必要。JOCや競技団体ではなく、国が直接、平等に顕彰する仕組みも検討すべきだ」と指摘する。

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