2018年5月23日(水)

埼玉県鶴ケ島市、ミャンマーと「食」で交流

南関東・静岡
2018/2/27 23:00
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 埼玉県鶴ケ島市で官民によるミャンマーとの食文化交流が熱を帯びている。2020年東京五輪・パラリンピックで同市が同国のホストタウンに登録されたのを機に、市内の飲食店がミャンマー産食材を使った料理を開発。市も市民向け料理教室を開くなど機運を盛り上げる。ミャンマーとの交流を新たな地域資源に育て、街の活性化につなげる狙いがある。

ミャンマー産食材を使った料理の一例

 和食や洋食、中華、インド料理――。同市が23日にホームページ(HP)で紹介を始めた「ミャンマーホストタウン応援店」のリストには、様々なジャンルの飲食店や商店の名前が並ぶ。いずれもミャンマー産の食材を使った料理や商品を提供する店で、申請のあった市内16店を登録した。

 応援店では、例えば「皇帝のエビ」と呼ばれる特大エビやカシューナッツなどのミャンマーの特産物を使った創作料理が味わえる。市はHPで紹介するほか、応援店であることをPRできるのぼりやポスターを作製し、飲食店の知名度向上やメニューの定番化を後押しする方針だ。

 13日には市のボランティア団体が市民向け料理教室を開催。応援店に登録された中華料理店「蔵王飯店」の料理長らが、皇帝のエビを使ったサラダなどの料理を披露した。これとは別に市が24日に開いた料理教室では在日ミャンマー大使館が全面協力。大使館員の家族が講師を務め、同市の主婦ら約30人がミャンマーの家庭料理に挑戦した。

 同市は民間の「今泉記念ビルマ奨学会」によるミャンマー人留学生支援など以前から同国との交流が盛んで、17年7月にホストタウンに登録された。食文化の交流は他の自治体と比べても特徴的な事例として評価され、25日に政府が東京都内で開いた「ホストタウンサミット」で取り組み内容を発表する機会を得た。

 高速道路など交通利便性の良さを強みとする鶴ケ島市だが、隣接する川越市と比べると観光などの地域資源が少なく、人を呼び込む起爆剤が乏しい現状がある。「応援店」の取り組みには市外からも協力依頼が寄せられているといい、食を通じたミャンマーとの文化交流を新たな街の魅力に育て、市民の定住促進や経済活性化につなげたい考えだ。

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