2018年12月10日(月)

工作機械・ロボット・建機 中国の需要拡大18年度も

2018/2/27 20:00
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景気の先行指標となる機械3分野の2018年度の見通しが出そろった。日本建設機械工業会(建機工)が27日発表した18年度の出荷額見通しは2兆3998億円で、17年度の見通しを5%上回った。従来の減少予想から北米や中国の好調から一転して増加を見込んだ。工作機械やロボットの受注・生産額も増加を見込んでおり、中国が成長をけん引する構図が続きそうだ。

建機工によると、日本では排ガス規制強化に伴う駆け込み需要が膨らんだ17年度の反動減で国内出荷は4%減少。ただ住宅建設やインフラ投資が進む北米やアジアなどへの輸出が11%増加するため、全体でプラスを維持する見通し。過去2番目の水準となる見通しの17年度(2兆2831億円)を上回りそうだという。

建機の一大市場である中国でも公共工事やインフラ投資に伴う需要増が続きそうだ。建機工によると、18年(暦年ベース)に中国の需要が増加すると予測する会員企業は全体の85%で19年は同71%。ともに残りは「横ばい」で、需要減を見込む企業はゼロだった。

建機工の平野耕太郎会長(日立建機社長)は「不透明さはあるが、好調さを維持するという期待感が見られる」。日立建機も「17年10月の共産党大会後に需要が減速するリスクがあると見ていたがしばらく高い工事量が見込まれる」と見る。

コマツの遠隔監視システム「コムトラックス」では1月の中国の建機の平均稼働時間は46.6%増。春節シーズンのずれで大幅な伸びとなったが、増加基調は1年以上続く。

中国需要がけん引する工作機械やロボットの受注額は歴史的水準に達している。

日本工作機械工業会によると、17年の工作機械受注額は前年比31.6%増の1兆6455億円で、07年以来10年ぶりに過去最高を更新。18年通年の受注額見通しは1兆7000億円と2年連続の過去最高更新を見込む。

日本ロボット工業会の調べでは、17年のロボット受注額(会員ベース)は前年比34.1%増の7594億円で過去最高。会員・非会員を合わせた生産額は9000億円に達したようだ。18年の生産額はさらに伸び、1兆円を見込む。

中国向け工作機械の受注額は17年に2.1倍、ロボット輸出額は57.9%増の2275億円で輸出額の4割を占めた。自動車や電子機器関連などが堅調。省力化投資が設備投資に向かっている。

製造現場は今後、需要増に伴う部品供給が課題となる恐れもある。工作機械などでは納期の長期化が悩みの種。建機でも「生産現場は忙しさが増している。今後さらに需要が高まれば、油圧機器などの部品供給が限界に迫るおそれもある」(キャタピラージャパンのハリー・コブラック代表執行役員)。建機は公共投資の縮小で建機需要が急減した過去もあり、積極的な投資拡大に動きづらく、手探りの対応は続きそうだ。

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