静岡でマグネシウム製&ステンレス製ギター開発
金属の溶接・加工を手がける岩倉溶接工業所(静岡県島田市)が、マグネシウム製とステンレス製のギター2種類を開発した。同社の加工技術により、薄くした金属板をひずみをほとんど出さずに作製した。本体表面に研磨を施し素材の美しさを強調。木製よりもシャープな音が出るという。

プロのギター製作技師のアドバイスを得て、約1年かけて開発。マグネシウム製はアコースティックギターで、板の厚さは1ミリメートル。1.6キログラムと参考にした木製ギターよりも軽い。ステンレス製はアコースティックで演奏でき、アンプにつなげばエレキとしても使用できる。板の厚さは0.8ミリメートルと、業界でもトップクラスの薄さという。

今後、ミュージシャンと組むなどして同社技術のPRに役立てるとともに、楽器店などに売り込み量産を検討する。