日華化学、インド企業と提携 繊維加工薬剤を拡販
日華化学は26日、インドの繊維加工薬剤メーカーのレジル・ケミカルズと業務提携すると発表した。互いの製品をそれぞれの営業エリアで独占的に販売できる内容だ。日華化学がインドで製品を本格展開するのは初めて。提携を足がかりに、2019年12月にインドやパキスタンを含む南西アジアで売上高10億円を目指す。
レジル社は綿に吸水性を持たせたり肌触りを良くしたりするシリコン系の繊維加工薬剤に強みを持つ。綿製品加工が集積するカルナータカ州に本社を置き、直近の売上高は約3000万米ドル(約32億円)とインドでは業界6~7位に位置する。
日華化学によるとインドは欧州向け繊維製品の拠点になりつつあり、得意とする薬剤の需要が伸びている。レジル社を通じて界面活性剤や撥水(はっすい)剤をインドやスリランカに売り込む。
これまで注力していなかった綿の加工薬剤を製品ラインアップに加えられることからも相乗効果が見込めると判断した。レジル社の製品を日本や中国、韓国や東南アジア、米国などで独占販売できるようになる。
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