「人生史上で一番」「完敗かな」 言葉でたどる平昌五輪

2018/2/25 19:52
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 苦難を乗り越え目標とした色のメダルを手にした者、悔しい結果に涙をのんだ者……。4年に1度の大舞台は今回も心に残るアスリートたちの言葉を生んだ。

「人生史上で一番幸せな瞬間」 2017年11月の公式練習中、右足靱帯を損傷する重傷を負ったフィギュアスケートの羽生結弦選手(23)。「痛み止めを飲まないと到底ジャンプが降りられない」状態で五輪に挑んだ。結果は気迫の演技で66年ぶりの連覇達成。宇野昌磨選手(20)の銀メダルも加わり、喜びの涙があふれた。

25日のエキシビションでは「ノッテ・ステラータ(星降る夜)」をテーマ曲に選んだ。ゆったりと優雅に舞い、声援への感謝と東日本大震災からの復興の願いを込めた。

「あなたを尊敬している」 スピードスケート女子の小平奈緒選手(31)はスピードスケート女子500メートルで、日本の女子選手として初めての金メダルを獲得した。親友でもある韓国、李相花(イ・サンファ)選手と健闘をたたえ合う姿は現地でも大きく報道された。1000メートルでは銀メダル。小平選手は「すべて報われた」。

「魔物はいなかった」 女子フィギュア4位とメダルを逃した宮原知子選手(19)は「結果は悔しいが、やれることはやった」と納得。高校の卒業論文のテーマは「五輪に魔物はいるのか」。けがを克服した最高の演技で、その答えを見つけた。

「目の前まで金メダルの可能性があった。結果を受け入れている部分と悔しい部分が残っている」 スノーボード男子ハーフパイプの平野歩夢選手(19)は2大会続けて銀。米国の絶対王者ショーン・ホワイト選手に劇的逆転を喫した。平野選手は東京五輪の新種目、スケートボードへの参戦も検討するという。

「そだねー」 大会終盤、日本中が注目したカーリング女子は史上初の銅メダルを獲得する大躍進。司令塔のスキップ、藤沢五月選手(26)ら4人の笑顔とチームを創設した本橋麻里選手(31)の絆、北海道なまりの「そだねー」。そして休憩タイムの様子など、競技外でもたくさんの話題を提供してくれた。

「メダルをとれてほっとしたのが半分、目指したところに届かず悔しいのが半分」「まぁ、完敗かな」 ノルディック複合個人ノーマルヒルで2大会連続の銀メダルの渡部暁斗選手(29)。ラージヒルでは表彰台に届かず、キング・オブ・スキーの称号は今回も手にできなかった。大会直前に負った肋骨骨折を公表しないまま、痛みに耐えての力走だった。

「もっと進化して4年後メダルを取りたい」 五輪8回目のスキージャンプ、葛西紀明選手(45)は団体の6位入賞が最高成績。伝説続行を宣言し、中高年に勇気を与えた。

「金メダルを取る器ではないと痛感した」 スキージャンプ、高梨沙羅選手(21)は会心の跳躍で銅メダル。ソチ大会で逃した表彰台に立ち「悔しい気持ちをバネにしてきた。納得いくジャンプができた」と語った。次の北京五輪では頂点への期待がかかる。

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