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わずか22分で命に危険も 雪の自動車内CO中毒死

2月上旬からの記録的な大雪で、福井県では12人が命を落とした。多くは除雪中の事故だが、うち3人は雪に埋もれた自動車内で一酸化炭素(CO)中毒により死亡した。雪でマフラー周辺がふさがれ、車内に排ガスが流れ込んだのが原因だ。日本自動車連盟(JAF)の実験では、22分で命に危険が及ぶ恐れがあるとの結果が出ており、専門家は注意を呼び掛けている。

記録的な大雪で立ち往生し、国道に停車したままの車の列(7日、福井県坂井市)=共同

「雪に乗り上げ身動きが取れない」。7日午前9時20分ごろ、福井県坂井市の国道から富山県の男性会社員(19)が110番した。当時、同様の通報が相次いでおり、除雪業者が男性を発見したのは同日午後6時40分ごろ。既にCO中毒で死亡していた。県警によると、車は雪でほぼ全体が埋もれていたという。

同様の事故は毎年のように発生している。2017年2月に京都府宮津市で男性が死亡。13年3月には北海道中標津町で母子4人が亡くなった。

JAFによると、COを吸い込むと体内の酸素が欠乏し、頭痛やめまいが起こる。無色、無臭で気付きにくく、重症になると昏睡(こんすい)状態に陥り、最終的には死に至る。

マフラー周辺が雪に埋もれると、逃げ場を失ったCOを含む排ガスが、雪がない車の下にたまる。エアコンの外気導入口や車体の隙間から車内に流れ込むという。

JAFの15年のテストでは、ボンネットの上まで雪をかぶせてエンジンをかけると、CO濃度は、22分後に放置すると死亡するレベルの千PPMに達した。

寒冷地の危機管理に詳しい北見工業大の高橋修平名誉教授は「不要不急の外出を避けるのが重要だが、立ち往生した場合はエンジンを切るべきだ」と指摘する。エンジンをかけるならマフラー周辺のこまめな除雪が必要で「防寒具やスコップの用意は欠かせない」と訴えている。〔共同〕

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