ジェット機の死亡事故ゼロ 17年、安全性向上
【ジュネーブ=共同】国際航空運送協会(IATA)は22日、2017年の商業用航空機の事故に関する統計を公表、ジェット旅客機に限ると死亡事故はゼロだった。世界的に航空機の安全性は向上しており、100万便当たりの事故発生率は1.08と、12~16年の平均値の2.01と比べ大きく改善した。
17年に起きた商用機の事故は45件。うち死亡事故は6件で、乗客乗員の死者は19人だった。16年の死亡事故は9件で死者は202人だった。
17年の死亡事故のうち5件はプロペラ機の事故。1件がジェット貨物機の墜落事故で、乗客乗員に加え、地上で巻き込まれた35人が死亡した。
ジェット機に限ると、機体が失われるような大きな事故の発生率は100万便当たり0.11。12~16年の平均値は0.33だった。
商用機全体の17年の輸送実績は約4180万便で、旅客数は計41億人だった。
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