両備のバス廃止届問題 首相「国交省も必要な協力」
予算委で
両備グループ(岡山市)による赤字バス路線の廃止届提出が、22日の衆院予算委員会で取り上げられた。安倍晋三首相は「関係者の協議に国土交通省も参加させ、必要な協力を行いたい」と述べた。希望の党の津村啓介氏への答弁。同グループの小嶋光信代表は16日、岡山市内での地方公聴会で、地域公共交通の健全な発展へ国レベルで議論すべきだと訴えていた。
津村氏は協力の中身について問いただしたが、首相は「私が新たに答弁することではなく、(石井啓一)国交相が既に記者会見で話した概要を読まさせてもらう」とし、全国の事例を通じた助言や各種支援策の活用など積極的に行うとの方針を示すにとどめた。
両備グループは岡山市中心部の循環バス「めぐりん」の新路線開設を巡り、競合路線の収益確保が難しくなり赤字路線を維持できなくなるとして反発している。めぐりんの運行を手掛ける八晃運輸(岡山市)は22日、新路線の運行開始予定日など詳細について「まとめたものを近いうちにプレスリリースとして出す」とした。
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