2018年9月25日(火)

埼玉県行田市、来街者増へスマホ用RPG

2018/2/23 0:00
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 埼玉県行田市は23日、市を舞台にしたスマートフォン(スマホ)用ロールプレイングゲーム(RPG)アプリの無料配信を始める。全地球測位システム(GPS)機能を活用し、実際の史跡や観光施設を訪れると攻略が有利になる。ゲームをきっかけに市内を訪れてもらい、地域活性化につなげる狙いだ。

市の木である銀杏や歴史上の人物から名付けたキャラクターが登場する

 タイトルは「言(こと)な絶(た)えそね―行田創生RPG」。大切な人からの便りが絶えないように、という意味と考えられている万葉集の行田に関係する歌の一節で、ゲーム利用者との関係が絶えないようにとの願いを込めた。同市によると、自治体が本格的なRPGを開発したのは全国初という。

 行田市を「世界」に見立て、忍城下町や古墳時代が舞台となる。6人のキャラクターがまちを巡って各地にはびこる妖魔たちを倒し、行田を守るファンタジーゲームだ。

 現実世界と連動させる仕組みも多く盛り込んだ。キャラクターが忍城跡や埼玉(さきたま)古墳群など市を代表する史跡や施設計17カ所を案内する3コースを用意。訪れてGPS通信すると、ゲームを攻略しやすくなるアイテムが入手できる。

 また、協賛金3万円を負担した足袋店や病院、金融機関など市内12事業者がアイテム入手やダメージ回復などの場所として登場。飲食店などの割引や特典などのクーポンもゲーム内で配布する。

 ゲームクリアにかかる時間は45時間程度。市企画政策課は「まずは通勤時などに楽しみながら行田を知ってもらい、実際に回遊して買い物もしてもらうための仕掛けを考えた」と説明する。

 2019年のラグビーワールドカップや20年の東京五輪・パラリンピックを見据え、英語の字幕機能もつけた。

 開発はアプリ開発などを手がける井桁屋(さいたま市)に約485万円で委託。協賛金で36万円を集め、残りの額の2分の1は県のふるさと創造資金の補助を活用する。

 行田市の人口は約8万2000人。人口減少が続く中、市は移住・定住促進策に力を入れており、18年度には行田に関心がある人に登録してもらい、情報発信や割引などの特典を提供する事業を始める。

 17年には「和装文化の足元を支え続ける足袋蔵のまち行田」が日本遺産に認定。市が舞台のテレビドラマ「陸王」が放送されるなど観光に追い風が吹いている。

 同課は「特需による観光誘客だけでなく、ゲームで定番の観光資源についても情報発信して交流人口を増やし、地域経済の活性化や移住・定住促進につなげていきたい」と話している。

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