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富士フイルム、次世代医療で攻勢 遺伝子薬にらむ新工場建設を発表

富士フイルムホールディングスが次世代医療で攻勢を強めている。22日、遺伝子治療薬の生産を見据えた新工場を富山市内に建設すると正式発表した。再生医療を巡っても武田薬品工業との提携を8日に決めたばかりだ。いずれも従来の医療より高い効果が期待されるが市場が立ち上がるのはこれから。医療では後発の富士フイルムは新領域に積極投資し、成長市場の先取りを狙う。

「新工場で製造する医薬品は、がん治療を抜本的に変えるポテンシャルがある」。富士フイルムの助野健児社長は22日、富山県庁で開いた記者会見でこう強調した。工場は40億円を投じてグループ会社の富山化学工業の拠点に設け、2020年2月の稼働を目指す。

写真技術を基に開発した、医薬品を患部に的確に届けて効果を高める「リポソーム」技術を使う。まず17年度中に臨床試験(治験)に入る抗がん剤を生産し、その後遺伝子治療薬や核酸医薬品に応用を狙う。

事務機事業が伸び悩む富士フイルムは「医薬品を将来の柱にする」(助野社長)考えだ。従来の「低分子薬」では大型の新薬が出にくくなっているが、遺伝子治療薬については、調査会社のシード・プランニング(東京・文京)が日米欧の市場規模が30年に5兆6000億円と予測する。

ただ現時点では次世代医療の中でどの分野に将来性があるか不透明な部分もある。富士フイルムはリポソームのような多方面に応用が利く基盤技術を自社で蓄えつつベンチャー投資などを通じて多様な技術の種を探る。

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