ロシア国営テレビ編集長「客観的報道は存在しない」
欧米メディアを批判

2018/2/22 21:30
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RTのマルガリータ・シモニャン編集長は日本経済新聞のインタビューに応じ、欧米メディアを激しく批判した。主なやり取りは以下の通り。

――プロパガンダ機関との批判にどう応える。

「RTを告発する者は我々が報道していないことをでっち上げて批判している。主要メディアがそのウソを広げている」

――RTが掲げる「もう1つの見方」とは。

「オバマ前米大統領主催のメディア夕食会に参加した時、デモがあった。CNNが夕食会だけ取り上げ、デモを一切報じなかったことに驚いた。主要メディアは画一的な論調を流している。RTは主要メディアが無視する事象や意見に焦点を当て、視聴者を増やしている」

――メディアの客観性をどう考えるか。

「客観的な報道は見たことがない。ジャーナリストはそれぞれ自分の生い立ちや考え方を背負っている。ロシアが米大統領選に介入したと米国が指摘し、ロシアが否定したら、どちらに重きを置くかという話だ」

――米大統領選でトランプ氏を支持したのか。

「誰も支持していない。主要メディアが報じない候補に発言の機会を与えた。米国人記者にロシア介入の証拠を見たのかと聞くと、米中央情報局(CIA)がそう言っていると答えた。CIAはイラクに大量破壊兵器があるとウソをついた。米メディアは情報機関の広報になっている」

(聞き手はモスクワ=古川英治)

▼RT 欧米メディアへの対抗を意識して2005年に創設されたロシア国営の対外発信テレビ局。英語、スペイン語、アラビア語、フランス語で放送している。当初はロシア国内ニュースの発信に特化していたが、海外報道に注力するようになった。名称も「ロシア・トゥデー」から頭文字の表記に変更した。日本語を含む複数の外国語で発信する国営通信社スプートニクととともに、ロシアの対外プロパガンダ機関と批判される。
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