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カーリング男子も戦える 追い風を次へ

韓国戦は第6エンドの攻防がすべてだった。不利な先攻の日本が先に仕掛けて両チームの石がハウス(円)の中央付近に集中する展開。だが日本はドローが長かったり、相手の石に当ててロールさせた位置が少しずれたり、小さなミスが重なって苦しい局面に追い込まれた。

得点圏に韓国の石が3つある状況で迎えたスキップ両角友の最終投。円内の日本の石に当てて円心近くに持っていこうとしたのだろうが、方向が外側にずれて当てた石と一緒に飛び出してしまった。もともと成功させるのはとても難しいショットだった。

韓国に敗れ、同国選手(左手前)と握手する両角友=上間孝司撮影

ピンチを一気に得点に変えるスキップのスーパーショットは華やかだが、それを投げなければならない状況は、そこまでにミスがあったことも意味する。カーリングでは相手より先にミスをしない、相手のミスに付き合わない、それができればチャンスにつながる。このエンドの韓国にはほぼミスがなかった。

日本の男子カーリングにとっては20年ぶりの大舞台。その出場権を勝ち取ったのもSC軽井沢クだ。惜しくも4強進出は果たせなかったが、男子も世界と戦えるということを十分に示してくれた。

得点を取りにいく攻めのカーリングでノルウェーや米国に勝利し、スイスや英国とも接戦を演じた。前半戦はミスが少なく、どこと当たっても簡単には負けないと思わせる内容だった。

反省点を挙げるとすれば、6戦目のスウェーデン戦以降、ガードストーンがハウスに入ってしまったり、ドローがスルーしてしまったり、比較的簡単なミスが増えたことだ。コンディションやメンタルの変化、または大会期間中に石の底が削られて曲がりやすくなったことの影響があったのかもしれない。一度生まれたちょっとしたズレを、最後までうまく調整できなかったように感じた。

日本のカーリング施設はこの大会と比較すると、よく滑るがあまり曲がらないという印象がある。どちらが良いとか悪いとかではないが、大きく曲がるほど戦術の幅が広がり、攻めのカーリングが展開しやすくなる。主要な国際大会では大きく曲がる氷や石を採用するため、近い環境を国内にも求めることが、今後の日本のレベルアップにつながるのではないか。

平昌五輪でこれほど注目してもらい、カーリングを面白いと思ってくれるファンも増えたと思う。この追い風を次につなげたい。そのためには男子も五輪出場を続けなければならない。1つのチームに頼るのではなく日本全体でレベルを上げていきたい。

(カーリング現役選手 松村雄太))

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