ガソリン店頭価格5カ月ぶり下落 原油上昇一服で

2018/2/21 20:00
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ガソリンの店頭価格が5カ月ぶりに下落した。2017年後半から続いた原油価格の上昇が一服し、為替の円高で原油の調達コストが下がったことが波及した。高値で落ち込んだガソリン消費も持ち直す可能性がある。気温低下で暖房用の需要が旺盛な灯油は値上がりが続き、寒冷地の消費者の負担が増えそうだ。

資源エネルギー庁が21日発表した19日時点のレギュラーガソリンの店頭価格(全国平均)は1リットル144.7円と、前週から0.2円下がった。値下がりは東京や山口など30都道県に及んだ。

最高値は沖縄の153.6円、最安値は徳島の139.1円だった。東京都内の激戦区の環八通り沿いは1リットル131~136円が中心。1月末から5~6円安くなった。

2月中旬までの原油価格の下落や円高で、JXTGエネルギーなど石油元売り各社の原油調達コストが下がった。各社は先週まで2週続けて卸価格を下げた。2月上旬からの下げ幅は1リットル3.5円に達しガソリンスタンドも値下げに動いた。

今週も1~1.5円の引き下げを給油所に通知した。価格調査を担当する石油情報センターは「来週も下落する」と予想する。

原油価格の下げは米国のシェールオイル増産や世界的な株価急落による投資マネーの流出が主因だ。アジア指標の中東産ドバイ原油は一時、年初比1割安くなった。

現在は株価の戻りに合わせ価格も上向きつつある。一方で「暖房燃料の需要期が終盤に入り米製油所の稼働率が下がっている。当面上昇しにくい」(石油天然ガス・金属鉱物資源機構の野神隆之氏)との見方がある。

石油連盟(東京・千代田)によると年初から17日までのガソリンの国内出荷量は623万キロリットルと前年同期に比べ1%少ない。これまでの高値で「小分けに給油するドライバーが多かった」(都内の給油所)。

灯油は22週連続で上昇し前週比0.1円高の1リットル88.2円だった。卸価格は下がっているものの、全国的な気温低下で需要は底堅く在庫も前年同期に比べ14%少ない。「2月末までは高値を保つ可能性が高い」(燃料商社)という。軽油は前週から横ばいの1リットル122.9円だった。

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