2019年7月20日(土)

厚労省が医師向け指針案 高齢者の薬副作用防止

2018/2/21 18:09
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厚生労働省は21日、高齢者が複数の薬を服用することで起きる副作用などの解消を目指し、医療職向けの初の指針案を有識者作業部会に示した。患者が服用しているすべての薬を把握し、薬の影響が疑われるふらつきや記憶障害などがあれば、使用中止や減量を検討するよう求める。薬を欲しがる患者もいるため、患者の理解を深める啓発の必要性も強調した。

厚労省によると75歳以上の24.8%は同じ薬局で7種類以上の薬を受け取っている。加齢に伴い様々な病気を発症しているケースが多いが、薬の種類が増えると副作用の危険性が高まる。6種類以上で副作用が出やすくなるというデータもある。

指針案は、患者が複数の医療機関を受診している場合、処方の全体像を把握しにくいと指摘。医師は患者が服用しているすべての薬を把握し、有効性や安全性を評価するよう求めた。サプリメントを含む健康食品の使用状況も確認すべきだとしている。

医師は診断時に、ふらつきや転倒、食欲低下、便秘など高齢者でよくみられる「老年症候群」に注意を払う。薬の影響が疑われる場合は、服用の中止・減量を検討する。

指針案では「ただの数合わせで処方薬を減らすべきではない」とも指摘。薬剤を減らした結果、病気が悪化したという報告もあり、医師らに慎重な経過観察を求める。

薬の種類が増えると飲み忘れが起きやすくなる。高齢者は認知機能の低下などで、こうした問題が起きやすい。指針案は、配合剤の使用で薬の種類を減らしたり、効き目が長時間持続する薬で服用回数を減らしたりするなどの工夫も必要だと強調した。

薬の適正使用には患者の理解が不可欠。服用薬が増えることによる副作用のリスクなどを患者に正しく説明するよう求めた。

厚労省は3月にも指針を最終的に決める。都道府県などを通じて、指針に基づいた治療を行うよう周知する。

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