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ホンダ、二輪の新販売網 国内で中大型のファン開拓

1台あたりの展示スペースを広くとりモデルごとのブランドイメージを押し出す(川崎市)

ホンダは21日、4月から刷新する二輪車の新しい専売店網「ホンダドリーム」の店舗を報道陣に向け公開した。広さや高級感を重視した内外装が特徴で、主要なモデルごとに統一したブランドイメージを店頭で訴求する。国内の二輪車市場は縮小傾向にあるが、中大型の販売は底堅い。全国共通の販売網を整えて、二輪車とホンダのファンを掘り起こしていく。

公開したのはホンダドリーム川崎宮前店(川崎市)。所狭しと二輪車がならぶ従来のバイク店のイメージとは一線を画し、1台あたりの展示面積を広くとり、雑誌などを置いた歓談スペースを設け、ホンダブランドのアパレルも取り扱う。内外装は木目調のフローリングや黒を基調にした外観など、高級感を強調している。

ホンダは4月から二輪車の販売網を従来の5系列から2系列に集約する。ホンダ車専売のドリーム店145店と、他社モデルと小排気量帯(250cc以下)のホンダ車を販売する「ホンダコミューター」約5400店に整理。2020年にはドリーム店を200店にまで拡大する計画だ。

ドリーム店は、最低100坪(約330平方メートル)の敷地面積のほか、サービスや整備の独自資格の取得などが要件となる。狙いは趣味性が高い中大型車のファン層開拓と囲い込みだ。二輪販売子会社、ホンダモーターサイクルジャパンの加藤千明社長は「ドリーム店はファン領域に軸足を置き、量や規模でなく質を追い求める」と話している。

二輪車の国内市場は17年に約38万4千台。排気量50cc以下のスクーターが5割近くを占めるが、減少傾向が続く。排ガス規制で販売価格が上がる中で、電動アシスト自転車や軽自動車へのシフトが続いているためだ。

一方で中大型の二輪車販売は比較的堅調で、各社は販売強化を急いでいる。全体の台数ベースでは4割超のシェアを握るホンダだが、250cc超では2割程度。ヤマハ発動機川崎重工業などの存在感も大きく、二輪ファンの取り込みが急務となっている。

生活の足として普及した二輪車にとって、消費者の四輪シフトは宿命だ。ホンダの業績を支える東南アジアやインド市場でもいずれ直面する。創業者、本田宗一郎氏が「カブ」を生み出した日本を二輪車ファンを軸においた持続可能な市場に育て上げられるか。最大手ホンダの新たな挑戦が始まる。(江口良輔)

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