サングラス着用でも監視カメラで人特定、パナソニック
パナソニックは、ディープラーニング(深層学習)技術を応用した顔認証ソフトウエアの新製品を2018年2月20日に発表した。事前に登録した不審者の顔写真とカメラの映像を照合し、不審者を検出したら警備担当者らに通知できる。斜めを向いた顔やサングラスをかけた顔からでも特定できるのが特徴だ。発売は2018年8月。


監視カメラなどに使われる同社の業務用ネットワークカメラ「i-PRO EXTREME」シリーズと併用する。i-PRO EXTREMEは、同社がデジタルカメラ「LUMIX(ルミックス)」で培った顔検出技術や、逆光や被写体ブレなどを補正する「iA(インテリジェント・オート)モード」を搭載する。これらを駆使して、顔認証に適した画像を撮影する。
撮影データをネットワーク経由でサーバーに送信し、処理する。正面の顔に強い深層学習エンジンや、斜めの顔に強いエンジンなどを組み合わせ、類似度を計算して本人判定をする。斜めやうつむき、サングラス着用など顔の特徴点が少ない状態でも判定できる。

現行のソフトはマスクを着用し顔面の多くが隠れている場合、特徴点が極端に少なくなるため判定が困難になる。この状態でも照合できるようにするための開発を進めており、2018年内の機能拡張を予定している。
(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)
[日経 xTECH 2018年2月20日掲載]