カジノ入場料2000円 日本人、依存症防止へ政府方針

政府は21日午前の自民党会合で、カジノを解禁する統合型リゾート(IR)実施法案に関し、日本人と日本在住の外国人の客を対象にカジノへの入場料を1回当たり2千円徴収する方針を示した。安易な入場を防ぎ、一定のギャンブル依存症の防止を狙う。同時に高額な入場料は避け、利用客らに過剰な負担にならないよう配慮した。訪日観光客からは徴収しない。
IR事業者からカジノ収益の一部を納付金として徴収し、国と地方が折半して観光や地域振興、福祉などの公益に活用する仕組みも導入する。納付金の割合は収益の30%で一律にするか、額に応じて30~50%の累進とするか2案を検討する。
カジノの解禁は2016年に自民党などが主導し成立したIR整備推進法(議員立法)で方針が決まっている。規制や監督、カジノ運営の具体的な制度は、政府が今国会への提出を予定するIR実施法案で定める。週3回、4週間で10回までに制限する規制の導入なども検討している。