「剣璽等承継の儀」、神器や印を引き継ぎ
政府は皇太子さまが新天皇に即位する2019年5月1日に皇位継承の証しを引き継ぐ「剣璽等承継の儀」を開く。歴代天皇に伝わる三種の神器のうち剣と璽(じ=まがたま)、公務で使う天皇の印の御璽(ぎょじ)、国の印の国璽(こくじ)が新天皇に引き継がれる。
三種の神器は皇室経済法が「皇位とともに伝わるべき由緒ある物」と定め、相続税法で非課税の対象だ。存命中の天皇が退位して引き継ぐ場合は法律上の規定がなかった。17年6月に成立した天皇陛下の退位を実現する特例法が贈与税も非課税と定めた。
残る神器の鏡は伊勢神宮にあり、皇居・宮中三殿に分身が置かれている。御璽は天皇の署名がある詔書や法律、条約などに、国璽は勲章の証書である勲記にそれぞれ押されて使われる。