魅力満載カーリング おやつタイム「そだねー」も好感 - 日本経済新聞
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魅力満載カーリング おやつタイム「そだねー」も好感

平昌冬季五輪で、初の準決勝進出を目指すカーリング女子日本代表「LS北見」。強豪を撃破する戦いぶりだけでなく、選手の言葉や表情、休憩中の「おやつ」なども関心を集めている。20日は接戦の末、英国に敗れ、通算成績は5勝3敗。21日に行われるスイス戦に準決勝進出がかかる。

リンゴをパクリ

インターネット上で話題を呼んでいるのが、7分間の休憩タイムに車座になってリンゴやバナナをほおばりながら、真剣な表情で作戦を練る選手の姿だ。「おやつタイム キター」。英国戦で、同点のまま休憩タイムに入ると、ツイッターなどの交流サイト(SNS)には選手の表情や動作を見守る投稿が相次いだ。

競技時間が長く、ストーンをコントロールするために氷をスイープするのは体力を消耗する。選手にとっては栄養補給のための大事な時間だ。バナナやイチゴをつまんで食べるシーンが注目の的に。17日のOAR(ロシアからの五輪選手)戦では休憩タイムの中継をカットしたテレビ局に放映を求める声が相次いだ。

道産子なまりも好感

「選手たちの明るい雰囲気への好印象があるからでは」。LS北見の練習場を管理する「常呂カーリング倶楽部」(北海道北見市)の鈴木繁礼事務局長(63)は人気の背景を分析する。

選手たちの試合中の会話は小型マイクを通して聞こえてくる。作戦や選手の心理が会場のファンやテレビの視聴者に伝わるのも競技の魅力だ。勝敗の行方を左右する緊張感のある場面でも笑顔を絶やさず、「そだねー」の声は北国なまり。SNSでは「ほっこり癒やされる」「今年の流行語になるのでは」といった声があがる。鈴木さんは「ポーカーフェースのチームも多いなか、笑顔でコミュニケーションを取り合えるのがLS北見の個性」と話す。

競技人口増に期待

 一方、長野五輪以来、20年ぶりに五輪出場を果たした男子代表「SC軽井沢クラブ」。スピード感やパワフルさが男子競技の特徴で、選手を国内から見守る同クラブの関係者は「相手のストーンを一気にはじき出せるため、一発逆転がある。最後の最後まで緊張感が抜けないところが醍醐味」と魅力を語る。

同クラブが所属するNPO法人の小崎陽一郎専務理事(53)は「男子は五輪出場を続けてきた女子に比べて注目度が低かった。今大会を機に競技人口の拡大につながってほしい」と期待を寄せた。

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