2019年6月16日(日)

突然の水柱「噴火かと」 米軍機タンク投棄目撃した漁師

2018/2/20 18:46
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エンジン火災を起こした米軍三沢基地所属のF16戦闘機が20日、燃料タンクを投棄した青森県東北町の小川原湖では当時、半径500メートルほどの範囲でシジミ漁の船約10隻が操業中だった。薄く氷が張った穏やかな湖面に、突然上がる巨大な水柱――。落下の瞬間を目撃した漁師山田正彦さん(52)は「いきなり高さ約15メートルの水柱が上がって、噴火したのかと思った」と驚きを隠さなかった。

 米軍のF16戦闘機が燃料タンクを投棄した小川原湖(左奥)と警戒する警察官(20日午前11時39分、青森県東北町)=共同

漁師から通報を受けて現場に向かった小川原湖漁協の職員沼田広樹さん(53)によると、落下したとみられる場所は、氷に直径約10メートルの穴ができていた。周囲の氷の上にはタンクの破片とみられる金属片が散乱。「強烈な油の臭いが立ち込めていた」という。

事故を受けて漁協は燃料の油が回収されるまでの間、湖での漁を全面的に見合わせた。主にシジミとワカサギ、シラウオの漁に影響するという。20日に採った分も油が付着した可能性があるため、念のため出荷を見送った。

漁協職員の細井崇さん(45)は、漁期の最中に決まった全面禁漁について「非常に痛い。風評被害も心配だ」と表情を曇らせた。山田さんも「早く油を撤去してくれないと生活に影響が出て困る」と不安そうに話した。

現場は三沢基地から近い湖の南東側。付近で操業していた山田さんは「落下前、基地のそばでよく聞く飛行機の音とは違う、異常に高くてうるさい音が聞こえた」と話した。

青森県の三村申吾知事も「シジミ漁に被害が出ており誠に遺憾だ」と批判。米軍や日本政府に対し、原因究明や漁業者への補償に万全を期すよう求めた。〔共同〕

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