破壊的スタートアップと組むSOMPOの本気

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2018/2/21 6:30
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SOMPOホールディングス(HD)が世界のスタートアップへ接近をはかっている。米シリコンバレーなど海外にも拠点を置き、出資も含めた連携や協業、新事業開発に意欲的だ。国内損保業界の中でも一歩先を行く積極姿勢の背景には、デジタル技術による「破壊的イノベーション」の潮流への強烈な危機感がある。

■国内外にデジタルラボ

シリコンバレーのメンバーとテレビ会議で議論する(東京・新宿のSOMPOデジタルラボ)

シリコンバレーのメンバーとテレビ会議で議論する(東京・新宿のSOMPOデジタルラボ)

裾広がりの形で有名な東京・西新宿の本社ビル。旧安田火災海上時代から続く築41年のビルの40階に、他フロアとは雰囲気を異にする一角がある。

ガラス張りの会議室や開放感のある空間――。スタートアップのオフィスのようなその場所の名は「SOMPOデジタルラボ」。2016年4月に東京とシリコンバレーに開設した戦略拠点だ。

デジタルラボでは世界中のスタートアップの情報を収集し、出資や協業を進めている。17年11月にはイスラエルにも新設。アジアや欧州での開設も視野に入れる。

「腰を据えてやっていることが伝わったのか、最近明らかに入ってくる情報が変わってきた」

開設当初からシリコンバレーで働くデジタル戦略部の池端大輔課長は手応えを感じている。「ムラ社会」と言われるシリコンバレーで新参者が有益な情報を得るのは簡単ではない。プラグ・アンド・プレイなど提携先のインキュベーター(ふ化企業)やベンチャーキャピタル(VC)の協力も得て、情報収集や人脈づくりに奔走してきた。

17年にはボストン拠点のケンブリッジ・イノベーション・センター(CIC)と提携し、ヘルスケアスタートアップの集積する東海岸にも進出。関心を向けるのは本業の保険や介護関連が中心だが、業種を限定せず「視野は広く持っている」(池端氏)という。

国内外のデジタルラボを率いるのは、楢崎浩一・グループ最高デジタル責任者(CDO)。三菱商事などを経てシリコンバレーで十数年間、IT(情報技術)企業の設立と経営に携わった経験を生かし、改革のスピードを加速する。

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