日テレ、野球中継にMR活用 テレビ横に選手投映

2018/2/21 6:30
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日本テレビ放送網はMR(複合現実)技術を活用したテレビの視聴システムを開発した。テレビ放送で蓄積したCG(コンピューターグラフィックス)技術を応用し、等身大の選手などの3次元(3D)コンテンツをテレビの周辺に投映する。スポーツ番組や音楽番組などの付加価値を高める機能として、早期の実用化を目指す。

等身大の野球選手の映像を見られる

等身大の野球選手の映像を見られる

ソファに座って野球中継を見ていると、スコアがテレビ周辺の空間に浮かびあがる。選手がバッターボックスに立つと、選手の等身大の3Dモデルが現れた。180センチメートル超の選手を実感しながら視聴していたら、ホームランを打った。ボールの軌跡も表示する。

米マイクロソフトのヘッドマウントディスプレー(HMD)などのMR機器を装着すれば、リビングでこんな体験ができる。日テレがニュース番組などで使ってきたCGの制作技術を応用した。音楽番組で歌手の3Dモデルをテレビの近くに出現させ、視聴者が並んで踊ることもできる。

日テレは3Dモデルの情報をインターネット経由で配信するなど、テレビと連動して楽しめる方法を検討している。ゴルフや野球のプレー動作を途中で止め、3Dモデルにスローで再現させる使い方を提案できる。ニュース番組でも様々な情報を立体的に表示することで、内容がより分かりやすくなる。

歌手の3Dモデルも出現する

歌手の3Dモデルも出現する

現在のHMDは重さのため、MR映像を長く見るのは不向きであるなど課題も多い。そこで日テレはスマートフォン(スマホ)やタブレットに3Dモデルの映像を流し、テレビと並行して見られるようにするなど、視聴者が手軽に利用できる配信方法も検討している。

MRは「ミクスト・リアリティー」の略称で、マイクロソフトが普及に取り組んでいる。MRは仮想現実(VR)の一種で、同社はVRと拡張現実(AR)を包含する概念と説明している。

(企業報道部 小河愛実)

[日経産業新聞2018年2月21日付]

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