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スノーボードHP、五輪スポーツの文化変えるか
編集委員 北川和徳

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2018/2/21 6:30
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羽生結弦(23、ANA)のフィギュアスケート男子で66年ぶりの連覇や小平奈緒(31、相沢病院)の日本女子スピードスケート史上初の金メダルなどで盛り上がる平昌冬季五輪。記憶に残るシーンの一つとして、スノーボード男子ハーフパイプ(HP)の平野歩夢(19、木下グループ)とショーン・ホワイト(31、米国)の高難度の技の応酬を思い浮かべる人も多いと思う。

平野の決勝2回目のエア=山本博文撮影

平野の決勝2回目のエア=山本博文撮影

決勝2回目に平野が五輪で初めて成功したのが連続での「ダブルコーク1440(フォーティーン・フォーティ)」。スロー再生で見ても動きがよくわからないのだが、飛び出してから縦に2回転しながら横に4回転して着地。さらに反対のサイドでも同じ動きを繰り返す。平野に続いて同じ技にトライしたホワイトが、2回目は失敗したが3回目に決めて平野のスコアを上回った。ハイレベルの戦いに思わず引きこまれた。

■驚くほど上がった技の難度

実は20年前の長野大会で初めてスノーボードが五輪に登場したとき、この競技を取材した。当時のHPでは縦回転と横回転を組み合わせた技がまだ珍しかった記憶がある。縦に1回転(バックフリップ)しながら横に1回転半するのがコーク。動きがワインのコルク抜き(コークスクリュー)のらせん形状に似ているからこう呼ばれる。ダブルコークは縦に2回転しながら横に3回転。1440とは「360×4」で横回転がさらに1回増える。こんな技を連続して行うのだから、どこまでレベルが上がっていくのかとあきれてしまう。

それ以上に驚いたのは、勝負を分けたジャッジが完全な主観で下されていたことだ。恥ずかしながらスノーボード専門誌編集長の野上大介氏のコラム「透視線」(本紙15日付朝刊)で知ったのだが、五輪のHPは6人の審判員がそれぞれの演技を全体的な印象で相対評価して100点満点で採点、最高と最低を除外した4人の平均点が得点になるという。

相対評価で100点満点だから、2回目でどんなすごい演技をしても以降の演技に備えてすごい得点を出すわけにはいかない。2回目よりも3回目で成功したホワイトの得点が高い傾向になるはずだ。野上氏はホワイトの演技でボードをつかむ「グラブ」にミスがあったことも指摘、「平野の2回目の方がスキルが高いのに、採点が低すぎる」と見ている。

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