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「3つ目は金を」 高木美の高校恩師が期待

1500メートルと1000メートルの2種目でメダルを獲得したスピードスケートの高木美帆選手(23)は、19日の女子団体追い抜き1回戦にも出場し、準決勝進出を決めた。1大会で3つ目のメダル獲得となれば、冬季では1998年長野大会の男子ジャンプ、船木和喜選手以来の快挙だ。関係者は日本のエースのさらなる活躍を見守っている。

高校卒業で記念写真に納まる高木美帆選手(左)と山崎さん

「美帆は4年間、悔しい思いで積み上げた努力が実を結んでいる。今回はリラックスして滑ってほしい」。北海道帯広南商業高校で担任だった山崎裕彦さん(53)はこう期待する。高校時代は競技だけでなく勉強も熱心。「遠征先でも欠かさず勉強をしていて感心したのを覚えている」と懐かしむ。

高校時代、8科目ある商業検定のうち、在学中に1級を3つ取る「3冠」を目標に掲げた。学校に通えるのは競技シーズンを除く半年だけ。それでも学校全体で7割程度しか達成できない記録を樹立した。「検定試験が集中する秋を前に彼女は一足先に夏に達成してしまった。驚き、感心した」と振り返る。

高木選手は遠征先に教科書や課題を持ち込み、移動中の飛行機内でも授業の遅れを取り戻そうと勉強に励んだ。家庭科は出席の代わりに課されたリポートで、大会や遠征で行った各国の料理をまとめて提出した。自ら撮影した写真付きで国民性にも言及しており、「授業5回分以上に値する出来栄えだ」と担当の教諭を驚かせたこともあった。

当時、表彰台に立てない試合もあり、2013年12月にはソチ五輪の代表落ちも経験した。山崎さんは「『楽しんできて』と言って送り出したが、本人は苦しい時期だったのではないか」と語る。

進路指導では「目先にとらわれず、数十年先を見据えた進路指導をしよう」と、実業団ではなく大学進学を提案した。「指導者や教師になったり、大学に残ったり、選択肢を広げてほしいと思った」という。

恩師の勧め通り日本体育大学に進んだ高木選手。山崎さんは「最近はゴール後に笑顔を見せる機会が増えた」と成長ぶりをうれしく思っている。今大会はすでに銀、銅メダルを手にした。「大会の雰囲気にも慣れてきたようだ。金・銀・銅の『3冠』を目指して頑張ってほしい」と、21日の団体追い抜き決勝で表彰台の頂点に立つことを期待している。

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