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金・銀に歓喜 羽生・宇野、抱き合い健闘たたえる

【平昌=桜田優樹】右足首の負傷から3カ月、絶対王者は鮮やかな復活劇を演じ、2度目の戴冠を果たした。17日の平昌五輪フィギュアスケート男子フリーで、羽生結弦選手(23)が圧巻の演技で、今大会日本勢1号の金メダルを決めた。ともに戦った宇野昌磨選手(20)も銀メダルを獲得。有力選手が演じた氷上の熱い戦いに、国内外から大きな声援が送られた。

16日のショートプログラムで首位に立ち、フリーの演技を迎えた羽生選手は、最終グループの4番目、白色を基調にした衣装で登場。映画「陰陽師」の楽曲「SEIMEI」の笛の音に合わせて滑り始めた。

冒頭の4回転ジャンプを奇麗に着地。華麗なステップ、スピンに加え、ジャンプを決めるたびに会場のボルテージは高まっていく。故障明けでスタミナが心配された後半、ジャンプの着地が乱れる場面には、会場から悲鳴も。両手を大きく広げて4分半の演技を終えると、余韻をかみしめるように下を向き、氷に向かってほえた。

割れんばかりの拍手と歓声に包まれるなか、羽生選手は客席に向かってお辞儀。メダルが確定した瞬間、両手でガッツポースをした後、ホッとしたような笑顔を見せた。

前日のショートプログラム3位でフリーを迎えた宇野選手。熱戦を締めくくる最終演技者として、青と金色の衣装で登場すると、プッチーニのオペラ「トゥーランドット」の曲に合わせて滑り始めた。

冒頭の4回転ジャンプでバランスを崩して転倒したが、その後は立て直し、情熱的なスピンやステップを踏む。演技後半に連続ジャンプを決めると、客席の声援も一段と大きくなった。右手を高く掲げて、演技を終えると、満足げな笑顔を見せ、出迎えた樋口美穂子コーチと強く抱き合った。

羽生選手の金、宇野選手の銀が確定すると、2人は抱擁し互いの健闘をたたえた。

国内各地ではパブリックビューイング(PV)が開かれ、熱戦を固唾をのんで見守った。

東京都の港区スポーツセンターには都内外から約100人が集まった。羽生選手の演技前には「頑張れ」と拍手が起こり、祈るように顔や胸の前で手を合わせながら真剣な表情で大画面を見つめた。

一挙手一投足に歓声や悲鳴があがり、終盤には手拍子をしながら盛り上がった。終了後にはハンカチで目元をぬぐう人の姿も。得点が出てメダルが確定すると「やったー」とガッツポーズが飛び出した。

東京都杉並区から友人や娘と訪れた主婦(47)は右足首の負傷後の出場に「出てくれただけでもうれしかった」と涙目。「おめでとうという言葉だけ。演技構成も柔軟に変えていて何もかも素晴らしかった」と絶賛していた。

宇野選手が通う中京大がある愛知県豊田市でのPVでは約280人が宇野選手の銀メダル獲得に沸いた。同県みよし市の高校1年、木戸真梨子さん(16)は同級生ら2人と駆け付けた。「宇野選手らしい最高の演技が見られた。うれしすぎて言葉にできない」と涙をぬぐった。

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