藤井五段、羽生竜王を破る 公式戦で初対局
将棋・朝日杯準決勝
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17日朝から東京都千代田区の有楽町朝日ホールで指された第11回朝日杯将棋オープン戦の準決勝で、史上最年少プロの藤井聡太五段(15)が羽生善治竜王(47、棋聖)を破った。公開対局で、両者の公式戦は初めてだった。藤井五段は同日午後に指される決勝戦に進み、棋戦優勝の最年少記録と史上初となる中学生での優勝をかけて戦う。優勝すれば六段昇段も決まる。

この日の対局は振り駒の結果、藤井五段の先手で始まった。相居飛車の力戦となり、藤井五段が先攻。羽生竜王も反撃に出て、攻守がめまぐるしく入れ替わる激しい戦いになった。最後は藤井五段が押し切って、第一人者を破る金星を挙げた。
対局終了後、藤井五段は「一手一手難しい将棋だった。自分の全力を尽くした結果、勝つことができてうれしい」と話した。羽生竜王は「難しいところもあったが、終盤の入り口から少しずつ苦しくなった」と述べた。
棋戦初優勝を目指す藤井五段は同日午後2時半から指される決勝で、準決勝で久保利明王将(42)を破った広瀬章人八段(31)と対局する。全棋士が参加する朝日杯は持ち時間が各40分の早指し戦で、優勝賞金は750万円。