地元との対話 課題残す JR九州、117本削減確定
3月ダイヤ改正 通学対応は臨時便で

2018/2/16 21:44
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JR九州は16日、3月のダイヤ改正で計画通り1日あたりの運行本数を117本削減すると発表した。削減幅は過去最大で、鉄道事業の収支改善につなげる。沿線自治体からは減便見直しを求めて反発が相次いでいた。今後、将来の鉄道ネットワークのあり方などを地元と議論することが必要になるものの、自治体との対話に課題を残した。

「すべての要望の中身に目を通したが、計画を変更するまでではない」。自治体の要望もあるなかで予定通り減便に踏み切った理由について、古宮洋二鉄道事業本部長はこう説明した。

吉都線の吉松(鹿児島県湧水町)―都城(宮崎県都城市)で22本から16本に減らすが、通学が困難になる利用者が出ることが判明したため、平日に限って臨時便を運行し対応する。このほかは現時点では乗客に大きな影響は出ないとみて、12月に公表した計画通りダイヤ改正を実施する。

宮崎県の河野俊嗣知事は通学への配慮を評価する一方、減便などについて「要望からすると十分なものでなく大変残念」とのコメントを出した。

3月からの新ダイヤでは1日あたり3011本の運転本数になる。内訳は、九州新幹線は6本減らして119本。在来線特急は24本減らして277本。在来線の快速・普通は87本減らして2615本とする。

古宮本部長は「始発から終点まで1両あたり10人の乗客がいればランニングコストはまかなえるのでは」と話した。こうした試算を念頭に、利用状況にあわせて減便し年90億円かかる動力費のうち数億円のコスト削減効果を見込む。

また、ダイヤ改正にあわせて実施予定だった大分市内の8つの駅の無人化について時期を見直すと発表した。バリアフリー化の工事が終わるまで無人化を見送る。

3月では牧のみを無人化し、すでに無人駅の幸崎、滝尾もあわせた3駅で、オペレーターと話せるインターホンなどを導入する。「スマートサポートステーション」と呼ぶサービスで、大分大学前、敷戸を今秋ごろ無人化しつつ導入。その後、高城、鶴崎、大在、坂ノ市、中判田を対象に加えていく計画だ。

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