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強い羽生復活 気持ちも演技も「会心」
連覇へSP首位

2018/2/16 19:35
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 平昌五輪のフィギュアスケートは16日、30選手による男子ショートプログラム(SP)が行われ、同種目66年ぶりの2連覇を目指す羽生結弦(ANA)が111.68点でトップに立った。

約4カ月ぶりに名前がコールされる。リンク中央で演技前のポーズをとったとき、羽生の眼光が鋭く光った。

現地入りしてから初めて見せる顔。「ケガなく滑ることが楽しくて幸せと感じていました」

羽生は「自分の体は動いていると思った」

羽生は「自分の体は動いていると思った」

3シーズン目となるショパン作曲の「バラード第1番」が流れる。冒頭の4回転サルコーは前日の練習から回転が抜けたり、転倒したりしていて不安があった。「でも自分の体は動いていると思った。サルコーもトーループも何年間も付き合ってきたので」と羽生。

やや慎重に踏み切ったように見えたが、高さ、飛距離、着氷時のフリーレッグとすべてが美しく、2.71の加点もついた。昨年11月に右足首を負傷して戦線離脱して以来、祈る思いでこの日を待っていたファンが沸き立つ。得意のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)は全ての審判が最高の3点をつけ、最後のジャンプ要素、4回転トーループ+3回転トーループも2.57点もの加点がついた。「曲を感じていた」という表現面も、このプログラムで過去最高だったろう。

昨年9月のオータム・クラシックで出した自己最高得点に1.04点届かなかったが、「とにかく満足という気持ちが一番。あしたのフリーのことが頭の60%を占めているけれど……。きょうの自分のコンディションでできることはした」。羽生らしいハキハキした受け答えが「会心」の表れだ。

慎重を期し、現地入りしてからも練習量は制限してきた。「体が動いていない部分と、脳みそが動いていない部分がいろいろあった」とこの間を振り返る。そんな状況で氷に乗れない時期にやってきたことが生きた。

学術論文を読んだりインターネットで調べたり、「調整方法、筋肉解剖学、トレーニングの仕方など、勉強してきたことを出せましたね」。さらに、昨年同じ会場で開催された四大陸選手権の映像も見返し、イメージトレーングを繰り返してきた。「これが本当にすごかった。五輪前になるとフィジカルに注意する選手は多いんだけれどね」と、ブライアン・オーサー・コーチも舌を巻く。

フリーはSPより演技時間が2分近く長い。「特別な期待はしていない。きょうすべきことはした。幸い、日中に試合が終わるので、夜まで時間はある」。ご飯をいっぱい食べ、寝て、回復に努めるそうだ。

(原真子)

「くまのプーさん」はいずこに?
 羽生のラッキーアイテムいえば、「くまのプーさん」。でも、最高の"相棒"が五輪会場に来られない。羽生がいつも試合に持参するプーさんのティシュッケースも、今回はケーキ型のものに変わっている。プーさんの商標権を持つ米ウォルト・ディズニーが五輪スポンサーでなく、映像に出せないためだ。
 心配した記者から聞かれると、「『黄色い熊』はホテルの部屋にある。出かける前、頭をつかんで『行ってくるよ』と言っています。彼も応援してますよ」と、羽生は苦笑いで答えた。
 もっとも、選手や関係者に規制はかけられても観客にはできない。会場の過半を占めた羽生ファンはプーさんグッズを持ち込み、演技を終えるとリンクは投げ入れられたプーさんのぬいぐるみでいっぱいに。羽生は「毎回、現地で寄付すると決めている。ファンの気持ちはたくさん頂いています」と答えていた。
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