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人間性見極めJ1復帰へ 小島・京都強化部長

サッカーJ2の京都サンガは昨季、12位に終わった。2010年以来となるJ1復帰はまたもかなわなかったが、戦力整備の責任者である強化部長に就任した今、小島卓さん(44)は誤解を恐れずに言い切る。「まだ昇格できるチームではなかった」

17年末、清掃や洗濯のスタッフを食事に招いた際、出席者からこう言われた。「あいさつや身の回りのことができていない選手が多い。これでは勝てない」。自身も同じ思いだった。人間性が高く、献身的な選手がそろわなければ組織力は上がらない、と。目指すは「京都府民に尊敬されるチーム」。遠回りのようでいて「それがJ1復帰への近道だと思う」。

16年の5位から大きく順位が下がった中、布部陽功監督を続投させた。近大時代の同級生だからでは、との批判は甘んじて受け止めた上で、あくまで情実を排した決定と断言する。「監督とは上辺だけの付き合いはできない。フロントとしっかり連携を取り、ぶれずに、強い気持ちでできる人を探したら布部しかいなかった」

マケドニア代表監督を務めたボスコ・ジュロブスキー氏を参謀役としてコーチに招いたのは「布部の成長のためでもある」。盟友の指揮に目を光らせつつ、ともに苦境を打開したい思いがにじむ。

滋賀県出身。柏や神戸でプレーし、00年の引退後は柏、名古屋、京都でスカウトを務めた。選手集めでも人間性を指標とし、京都に小屋松知哉、岩崎悠人ら有望な若手を加入させてきた。強く、愛されるチームへ。歩みの確かさを感じながら25日の開幕に臨む。

(合六謙二)

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