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阪神期待のロサリオ 右の強打者、今年こそ?

2018/2/17 6:30
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阪神でプレーした外国人選手のキャンベルとロジャースを、どれだけのファンが覚えているだろうか。遠い昔のことでなく、昨年いた選手だ。1年で風のように去ったから印象は薄い。

本塁打を打てる外国人を、阪神はずっと求めてきた。それも、右から左へ吹く甲子園の浜風に飛球が邪魔される左打者よりも有利な右打者がお目当てだった。首尾よく右のパワーヒッターを獲得しても、そのたびに裏切られた。一昨年のヘイグも1年でサヨナラした。

DeNAとの練習試合で本塁打を放つロサリオ=共同

DeNAとの練習試合で本塁打を放つロサリオ=共同

2010年に加入したマートンは14年に首位打者になったが、本塁打は在籍6年で77本だった。3年在籍したゴメスは来日初年の14年に26本を打ったが、2、3年目は迫力が落ちた。

しかし、今年は違うという声が、沖縄・宜野座キャンプにあふれている。ドミニカ共和国出身、15年まで5シーズン、米大リーグのロッキーズでプレーした新外国人ウィリン・ロサリオの評判が、すこぶるいいのだ。28歳と若く、まじめで温厚。一塁手だが、捕手もできる。

打撃の評価が、これまた非常に高い。韓国で2年プレーしたが、16年は打率3割2分1厘、33ホーマー、120打点。17年は3割3分9厘、37ホーマー、111打点の好成績を残した。金本知憲監督は「コンパクトなスイングだが、パワフルでスピードがある」と、ひと目ぼれした感じ。

キャンプ取材の解説者らも、「引っ張る力がある」「タイミングの取り方がいい」「変化球にも対応できそう」と、高く評価している。外国人に限らず、移籍2年目に成績を落とす選手が多いが、韓国でそれがなかった実績も注目された。

ただ、キャンプの時期に「救世主現る」と持ち上げられながら、紅白戦、オープン戦と実戦を重ねるうちに評判を落とし、消えていく外国人選手が多い。これは阪神に限らない。

公式戦が近づくと、相手は容赦なく内角を攻めてくる。穴を見つけ、そこをしつこく突くのが日本流。国際交流が盛んになり、日本球界の状況も理解しているつもりでも、実際にプレーすると戸惑うことが多い。

最近はどの球団も元大リーガーとはいえ特別扱いはしない。家族が日本の日常生活になじむかどうかという問題もある。

ロサリオがその壁をどう乗り越えるか。大リーグでのニックネームはスペイン語で闘牛を意味する「トロ」だった。見かけによらずファイターらしい。「猛虎」と呼べないほど柔和になった阪神が、4番に座るトロの闘志と長打力で牙をむくか。

(スポーツライター 浜田昭八)

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