2018年11月15日(木)

ファーストサーバ、約2万社向けサーバーをクラウド化

科学&新技術
BP速報
2018/2/16 18:00
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日経クロステック

ヤフー傘下のレンタルサーバー事業者であるファーストサーバは、中小企業や官公庁を中心とした約2万社の全顧客のレンタルサーバーのクラウド化を完了したと2018年2月15日に発表した。2015年2月の移行開始から約3年をかけた。

ファーストサーバは自社サーバーや自社データセンターを保有しなくなった。クラウド化の過程で廃棄したサーバーは1881台に及ぶという。レンタルサーバー大手でサーバーを全廃した例は珍しい。

ファーストサーバはクボタシステム開発(現クボタシステムズ)のレンタルサーバー事業を母体とし、2000年に企業として独立した老舗の1社。従来は自前でサーバーを保有・運用し、レンタルサーバーサービスを展開してきた。

ところが、2012年6月に大規模システム障害が発生。サービスが停止したうえに顧客のデータが消失する事態に陥った。たび重なるサーバー増設やサービス追加などにより保守・運用作業が複雑化していたのも事故の一因だった。

この課題を抜本的に解決するため、2015年2月から、ヤフーグループのIDCフロンティアのデータセンターに構築したOpenStackベースのクラウド基盤上にレンタルサーバーと同様の環境を構築。「Zenlogic(ゼンロジック)」ブランドで提供し始めた。既存顧客には移行を勧めた。

ところが、1年後のZenlogicへの移行率は10%程度にとどまった。その分、新旧のサービス環境を維持せざるを得ない状況が続いた。移行ツールの機能を段階的に強化しつつ、2017年5月に旧サービスの終了を発表。ファーストサーバが移行作業を代行するなどして強力に移行を促進し、完全移行にメドを付けた。

一部の顧客は移行せずに解約したが、全体の移行率は95%に上ったという。

レンタルサーバー業界はインターネットが爆発的に普及した2000年ごろから急拡大した企業が多い。それから20年近くが経過してハードウエアやデータセンター設備の陳腐化が進んだ。既存顧客の解約を恐れて従来のサービスを維持せざるを得ず、環境の移行を進めにくい事情がある。

(日経 xTECH/日経コンピュータ 清嶋直樹)

[日経 xTECH 2018年2月15日掲載]

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