2018年9月23日(日)

道路橋、杭の補強で液状化の影響抑制 土木研

科学&新技術
2018/2/15 20:00
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 国立研究開発法人土木研究所(茨城県つくば市)は15日、道路橋の縮小模型を東日本大震災並みの震度6~7で揺らす実験をし、橋の両端にある橋台の杭(くい)を補強する工事で液状化による被害を低減できることを確かめた。今後実験を重ね、地震に伴う液状化で橋が被災するのを防ぐ手法として実用化を急ぐ。

大型震動台「E―ディフェンス」で橋台を揺らし、液状化の影響を計測する実験(15日、兵庫県三木市)

 実験は防災科学技術研究所の大型実験設備「E―ディフェンス」(兵庫県)で実施した。振動による道路橋の液状化対策を調べる実験として世界最大規模という。

 幅16メートル、奥行き4メートル、高さ4.5メートルの箱型の建物の中に、実際の道路橋の橋台部分とその地盤を丸ごと22%の大きさに縮小した模型をつくった。一方はコンクリート製の杭同士をつなぐように鋼板で壁をつくって補強し、もう一方は現状のままとした。

 この箱を大きく揺らすと、補強した杭は液状化による側面からの力が抑えられ、損傷も少なかった。対策をしていない杭は力を抑えられず、ひずみが大きくなった。

 建設された時代が古い道路橋は液状化の影響を考慮していない例が多い。こうした道路橋は日本全体の約4分の1を占めるという。

 東日本大震災では東京湾沿いなどで液状化現象が起きた。阪神大震災でも臨海部の橋が大きくずれた。土木研の七沢利明上席研究員は「今回の工法は道路の通行を止めずに工事ができる」と利点を強調する。

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