それでも続く円高の謎
経済部 前田尚歩
[有料会員限定]
円高に歯止めがかからない。15日午前の東京市場で円相場は1ドル=106円台前半を付け、1年3カ月ぶりの高値を更新した。米国の予想を上回る物価上昇で米長期金利は2.9%を突破する一方、ダウ工業株30種平均は大幅に続伸。日経平均株価も連れ高となった。いずれも円安材料のはずが、むしろ円高が進んでいる。
14日発表の米消費者物価指数は、前年比の上昇率が2.1%と市場予想(1.9%)を上回り、米国の物価上...
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読みいただけます。
残り650文字