2018年2月19日(月)

高齢運転の死亡事故、高止まり 17年も全体の12%
件数は減少

社会
2018/2/15 10:28
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 2017年に全国で起きた75歳以上の高齢ドライバーによる交通死亡事故は418件で、前年から41件(8.9%)減ったことが15日、警察庁のまとめで分かった。全体に占める割合は12.9%と同0.6ポイント減にとどまり、4年連続で13%前後と高止まりが続く。同庁は深刻な状況は変わっていないとみて警戒をゆるめない方針。

 17年の交通事故による全体の死者は5.4%減の3694人で68年ぶりに過去最少を記録した。取り締まり強化や安全対策などにより過去最悪だった1970年(1万6765人)の5分の1近くに減った。

 これに対し、高齢ドライバーによる死亡事故は16年までの5年間、年458~471件と横ばい傾向。17年は件数、割合とも2年ぶりに減ったが、警察庁は「数字の揺れと解釈するのが適当」(幹部)として依然高い水準にあるとみている。

 17年に死亡事故を起こした高齢ドライバーのうち、免許更新時などに認知機能検査を受けた385人では「認知症の恐れ」(第1分類)と「認知機能低下の恐れ」(第2分類)の判定が49%の計189人に上った。15~17年の受検者全体の割合(計約32%)を大きく上回り、認知機能の低下で事故の可能性が高まる傾向がうかがえた。

 17年3月には認知機能検査を強化した改正道路交通法が施行。第1分類と判定された場合に医師の診断が義務付けられ、約半年で697人が認知症と診断され免許の取り消し処分などを受けた。

 75歳以上の運転免許証の自主返納は進み、16年比1.5倍の25万2677人と過去最多を更新した。75歳以上の免許証の保有者は17年末で540万人。10年前の07年末(283万人)の2倍近くに増え、今後も増加が見込まれている。

 17年のドライバー10万人当たりの死亡事故件数は75歳未満と比べて75歳以上が2倍超、80歳以上は3倍近くと年齢が上がるにつれ高かった。

 類型別でみると、75歳以上は単独事故が4割と多いのが特徴。人的要因はブレーキとアクセルの踏み間違いが6.2%を占め、0.8%だった75歳未満の8倍近くに上った。

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