2018年10月17日(水)

南アフリカ・ズマ大統領が辞任 退陣圧力の与党歓迎

2018/2/15 9:30
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【ドバイ=岐部秀光】南アフリカのジェイコブ・ズマ大統領(75)は14日夜(日本時間15日未明)、テレビで演説し「即刻辞任する」と表明した。出身母体である与党アフリカ民族会議(ANC)から早期に辞任するよう圧力を受けていた。ズマ氏は2009年に大統領に就任、2期目の任期末である19年を前に退陣を余儀なくされた。

議会は15日にも、ANC議長(党首)であるラマポーザ副大統領をズマ氏の後任大統領に選出する見通しだ。ズマ氏は深夜の30分におよぶ演説で「ANCの方針には賛成できないが、憲法の規定に従わなければならない」と述べた。「国民のために能力の限りつくしてきた」とも語った。

ANCはズマ氏の決断を歓迎し、党員に対してラマポーザ氏支持で結束するよう呼びかけた。ANCはズマ氏に14日夜までの辞任を求めており、ズマ氏が受け入れない場合は不信任案投票を15日に実施することも決めていた。

ズマ氏が就任した当時の南アは、ブラジル、ロシア、インド、中国とともに「BRICS」の一角として注目されていた。だが身びいきや官僚主義、汚職が横行。資源価格の下落も響き、2期目になると経済の低迷が鮮明になった。市場は経済改革に意欲的なラマポーザ氏の手腕に期待し、過去3カ月で通貨ランドが大きく上昇した。

南アの警察は14日、ズマ氏に近いインド系の富豪グプタ家の住宅を強制捜査。一族はズマ氏との関係を利用し、政府との契約などビジネス上の利益を不法に手にした疑いが持たれている。汚職捜査の手はズマ氏自身に及ぶ可能性がある。

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