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小平支えた所属先の病院 ケガ治療が縁、成長見守る

平昌五輪
社会
2018/2/14 23:03
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 小平奈緒選手が所属する長野県松本市の相沢病院では14日、職員約150人がホールに集まり、大画面のモニターで小平選手に声援を送った。惜しくも金メダルを逃したが、残る500メートルでの雪辱を期待する声が相次いだ。

スピードスケート女子1000メートルで銀メダルを獲得し日の丸を掲げる小平選手(14日、江陵)=上間孝司撮影

 寺沢大治さん(37)は暫定1位の選手とのラップタイムを比較しながら観戦。「金を取ってほしいとの思いがあったが、銀メダルは素晴らしい結果」。18日に控える500メートルに向け「いつも通りの滑りを見せて」と激励した。

 トップアスリートが地域医療を担う地方病院に所属するのは珍しい。小平選手と病院をつないだのは2008年11月、大学4年生の時にレース中に転倒して負った左足首のケガだ。

 大学最後のシーズンを棒に振った小平選手は大学を卒業しても所属先が決まらない。「ニートスケーター」も覚悟していた時に手をさしのべたのが治療のため通っていた相沢病院だった。

 09年4月に採用。同病院は小平選手を競技に専念させるため、遠征費や用具代など年間1000万円以上を負担する。

 相沢孝夫理事長(70)は父の後を継ぎ、30代半ばで相沢病院の経営を担った。医学部での研究生活を断念した経験から「人の人生を支援したい」と考えていたという。そんな思いが、病院経営にはメリットが薄いアスリート支援につながった。

 「松本のお母さんに笑顔を届けたい」。14年のソチ五輪直前、小平選手を採用した際の人事部長、大久保富美江さん(67)に絵はがきが届いた。大久保さんは8年間、小平選手と病院の連絡役を担当していた。

 14年、単身オランダに武者修行に渡った小平選手。食事が合わずに苦しんでいることを聞くと、大久保さんはつくだ煮を送った。差し入れを送る度に「おいしかったです」とお礼の手紙が届いた。

 「控えめでおっとりとした感じ」という採用時の印象はオランダ留学を経て大きく変わった。大久保さんは帰国報告に来た小平選手を見て「話し方に1人で何かをやり遂げた自信がみなぎっていた」と感じたという。

 ソチ五輪では得意の500メートルで5位。小平選手はテレビカメラの前で涙を浮かべた。大久保さんは「彼女の姿に私たちも患者さんも力をもらってきた。自分が納得できる滑りをして、最高の笑顔で五輪を終えてほしい」と願った。

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