2018年10月24日(水)

横須賀市、歴史遺産で誘客 20年度に周遊の拠点

2018/2/14 22:00
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神奈川県横須賀市は歴史遺産を活用した観光客の呼び込みを強化する。市全体を軍港資料館と位置付け、周遊の核となる拠点を2020年度に設ける。20年に開設300周年を迎える浦賀奉行所をテーマにしたイベントも開く。上地克明市長は14日の記者会見で「横須賀の歴史や文化を伝えるにはストーリー展開が必要」と強調。観光客増加が期待される20年東京五輪もにらんで整備する。

2020年度の一般公開を目指す千代ケ崎砲台跡(神奈川県横須賀市)

横須賀市内には明治時代などに活用された砲台跡や旧横須賀軍港の衛兵詰め所など日本の近代化遺産が点在している。16年には一部が日本遺産に認定された。市内を周遊することで歴史を感じてもらう「ルートミュージアム」による整備を進める。

20年度に周遊の拠点となる観光ガイダンスセンターをJR横須賀駅近くのヴェルニー公園内に開設する。明治初期に建てられた東日本最古の洋館で、現在は解体されている「ティボディエ邸」の外観を再現する計画。延べ床面積は200平方メートルほどを想定している。

センターでは観光案内だけでなく、ティボディエ邸で使われていた柱なども展示する予定。仮想現実(VR)技術を活用して、明治初期に稼働した横須賀製鉄所の様子を紹介するといったことなども検討する。

18年度に測量や地盤調査、建築設計や展示内容の検討を始める。20年度までに3億2167万円の事業費を見込む。

明治時代に東京湾の防衛のために造られた千代ケ崎砲台の跡地も観光資源として活用する。20年度の一般公開を目指し、トイレや休憩施設の整備を進める。

海防の拠点で、1853年のペリー来航の際にも対応した浦賀奉行所が20年に開設300周年を迎えるのを前に、記念イベントも企画する。奉行所の歩みや浦賀に残る歴史遺産を広く周知する取り組みを行う。例えば特別展示会の開催や、かつて奉行所が設置されていたなど、ゆかりのある地との連携などについて検討する。

上地市長は「横須賀は歴史がありながら(各遺産や施設の)単体で終わっており、ストーリー展開がなかった。点を線でつないでいくことによって盛り上げていきたい」と述べた。

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