千葉県松戸市とJR東、新駅設置で協議検討
千葉県松戸市とJR東日本がJR武蔵野線新松戸駅―新八柱駅間の同市千駄堀地区で新駅設置に向けた協議を検討していることが14日、わかった。市とJR東日本の担当者が13日、同地区の街づくりで協力していくことを確認した。市は同地区で商業施設の誘致や大規模な宅地開発を検討しており、将来はJR東の合意を得て、新駅を街づくりの起爆剤にしたい考えだ。
市は昨年12月、JR東に「千駄堀地区におけるまちづくりの協力について」という文書を提出。JR東側は「街づくりの検討を深めた上で(新駅設置は)改めて協議したい」と回答し、同地区での新たな市街地の開発に協力するとした一方、新駅設置は市から具体的な要望を受けた段階で検討に入る意向を示していた。
千駄堀地区は新松戸駅から新八柱駅の間に武蔵野線をまたぐように位置する。武蔵野線西側には宅地開発を厳しく制限する市街化調整区域が約70ヘクタールあるが、市はその一部を市街化区域に編入し、同地区での新たな市街地の開発を検討している。
新駅の候補地には地区内の松戸市立総合医療センターに近接する場所が浮上している。市は今後、医療センター周辺の開発と合わせて、JR東と新駅設置に向けた具体的な協議に入りたい考えだ。
JR東日本千葉支社は「松戸市とは千駄堀地区の街づくりについて基本的に協力していきたい。具体的な協力事項は、改めて市から依頼を受けた後に検討する」としている。