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ドバイ、そして米3冠の夢 日本馬の挑戦は続く

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2018/2/17 6:30
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京都競馬場で2月4日に行われた3歳未勝利戦(ダート1200メートル)。出走16頭中唯一、実戦経験がなく、このレースがデビュー戦だったコパノキッキングが逃げ切り勝ちを収めた。実戦経験のある馬が相手だったため、単勝オッズは34.5倍で16頭中10番人気。だが、フタを開ければ低評価をあざ笑うかのように、2着馬に8馬身、1秒4の差をつける圧勝。1分12秒9のタイムも、当日の馬場状態を考えると、この時期の3歳馬としてはかなり優秀だった。

単勝オッズが示す通り、レース前はさほど注目されていたとは言えないコパノキッキングだが、一部では実戦での走りに関心を示す向きもあった。レース数日前、同馬が海外ビッグレースに予備登録されたことが公表されていたからだ。

1997年ケンタッキーダービー当日のチャーチルダウンズ競馬場のパドック

1997年ケンタッキーダービー当日のチャーチルダウンズ競馬場のパドック

予備登録されたのは3月31日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで行われるUAEダービー(G2、ダート1900メートル)と、5月5日に米国ケンタッキー州ルイビルで行われるケンタッキーダービー(G1、ダート2000メートル)で幕を開ける米国の3歳3冠競走。まだ実戦を走っていない馬が、海外の主要レースに登録されたことに、私を含めて驚いた人は多い。UAEダービーの予備登録は無料、米3冠の予備登録料も600米ドル(約6万4000円)と決して高くはない。とはいえ、わざわざ予備登録する以上、陣営には一定の勝算が必要だろう。

UAEダービー出走には、現地主催者の招待が必要で、そのためには強敵が集まるレースで成績を残し、出走に相応しい国際的な格付け(具体的にはレーティング)を得る必要がある。米3冠、特に初戦のケンタッキーダービーに出走するには、主催者側が指定した国内外のステップレース(日本では既に2戦が終了。残るは2月18日のヒヤシンスステークス=東京=の1戦)で上位に入り、ポイントを獲得する必要がある。2月デビューの馬には相当に高いハードルだ。

デビュー戦勝利後、「Dr.コパ」として知られるコパノキッキングの馬主、小林祥晃さんは、自身のSNSページに「期待はしていたんですけど(笑)」と記していた。期待がどの程度だったのかはわからないが、海外のダービー出走という夢への最初の一歩を刻んだのは確かだ。

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