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惜しくも銀 悔しさにじませ「感謝しかない」 スノボ平野

平昌五輪
社会
2018/2/14 13:14
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銀メダルを獲得した平野歩夢選手(左)。右は金メダルのショーン・ホワイト選手(14日、平昌)=山本博文撮影

銀メダルを獲得した平野歩夢選手(左)。右は金メダルのショーン・ホワイト選手(14日、平昌)=山本博文撮影

 【平昌=桜田優樹】スノーボード男子ハーフパイプ(HP)決勝で14日、平野歩夢選手(19)が2大会連続の銀メダルに輝いた。世界で平野選手しかできないとされるダイナミックな大技で観客を魅了。「悔しさは残る」「全力でできた」。世界の頂点にはあと一歩、届かなかった日本のエースの健闘をたたえた。

 気温0度で行われた男子決勝。最終滑走者のショーン・ホワイト選手(米国)の金メダルが決まった瞬間、平野選手は小さくうなずいた。かすかに笑顔を見せて一騎打ちを演じたホワイト選手と抱き合った。セレモニーでは観客の歓声に手を振って応えたが、笑顔はなく、悔しさを押し殺した様子だった。

 「前回も銀メダルで、4年間かけて練習してきたので悔しさは残る」。平野選手はインタビューの冒頭、こう話した。「自分のできる範囲では全力でできた。今までの大会で一番楽しかった。全ての人に感謝しかない」と支えてくれた人たちに感謝の言葉を述べた。

 新潟県村上市出身。当時中学3年、15歳で挑んだソチ五輪で、冬季五輪の史上最年少の日本人メダリストとなり、鮮烈デビューを果たした。

 順調に見えた競技人生が暗転したのは、2017年3月だった。米国での国際大会で着地に失敗し、左膝靱帯損傷と肝臓を負傷。2週間の絶対安静が必要になるほどの大けがだった。「競技を続けられるのか。治るまでどれくらいかかるのか」。選手生命を左右する大けがに当初、平野選手自身も焦りを募らせていた。

 半年間にわたるリハビリを経て迎えた今シーズン。ワールドカップ(W杯)で2回優勝、1月下旬に米国で行われたプロ最高峰の大会「冬季Xゲーム」でも優勝を飾るなど大きく飛躍した。

 兄の影響でスノーボードを始めたのは4歳のとき。横根スキー場(山形県小国町)や会津高原南郷スキー場(福島県南会津町)を練習拠点としてきた。横根スキー場のコース整備を担当する高橋恒行さん(66)は15年来の付き合いになる。斜度の細かいずれや、天候によって変化する雪質。高橋さんは「ここで練習すればどんなコースにも対応できる」と太鼓判を押してきた。

 小学生時代からメーカーと契約するなど世界で活躍。年々、競技レベルが向上する中、難易度の高いジャンプに挑み続けてきた。「攻めの姿勢でいけばアユはメダルを取れる」(高橋さん)

 ともにメダルを目指して戦ってきた戸塚優斗選手(16)が転倒し、ソリで搬送されるアクシデントにも見舞われた。冷静さを失わず、チームメートの無念さを胸に平昌の空を高々と舞い、2度目の五輪でも銀メダルをつかんだ。

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