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アイスホッケー

初勝利へ鉄壁誓う 守備の要・GK藤本
スマイルJ14日夕最終戦

平昌五輪
社会
2018/2/14 10:45
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 アイスホッケー女子日本代表「スマイルジャパン」のGK、藤本那菜選手(28)は14日夕、1次リーグ最終戦に臨む。持ち前の忍耐強さを武器に、練習を重ねてきた。今大会2連敗を喫する中、五輪未勝利の日本女子に悲願の1勝を呼び込めるのか。チーム関係者は海外のプレーを経て成長した守備の要の奮闘を期待する。

ボルテックス札幌時代の藤本那菜選手とメンバーら

 「毎日、基礎練習を徹底して反復してきた。ひたむきさと忍耐強さが今の実力につながった」。藤本選手がかつて所属した、ボルテックス札幌の藤田卓志監督(48)は語る。

 2人の出会いは、藤本選手が、札幌市内の中学3年だった2003年にさかのぼる。カナダのアイスホッケー教室で指導していた藤田さんは一時、帰国。その時、日本ではまだ広まっていなかった、低いシュートに強いバタフライスタイルで何度もシュートを阻む姿に目がとまった。「強い可能性を感じた」と振り返る。

 直後に藤本選手の自宅を訪問し、「本場のカナダで学ばないか」とスカウト。一旦は断られたが、「カナダに戻ったあともずっと気になっていた」。

 藤田さんは04年、日本に拠点を移すため帰国。藤本選手の父、絢士さん(53)から「自宅に練習場を作った。この子を指導して日本代表にしてほしい」と逆に頼まれた。藤田さんは熱意に押され、05年春から指導を始めた。

 自宅の練習場はフォームを確認できる鏡やウエートトレーニングの器具を備えており、妹の奈千さん(26)のシュートをひたすら受ける練習を重ねた。シュートの軌道や相手選手の打ち方に合わせた論理的な守備を徹底的に指導。「奈千が厳しいシュートを打てるようになり、那菜も守る力を上げた」

 07年に日本代表に選ばれ、藤本選手は12年、ボルテックス札幌に加入。「那菜さんが後ろで守っていると、安心して攻撃に専念できる」とチームメートの細井瑞希選手が語るほど、仲間の信頼は厚い。

 口癖は「私が失点しなければチームは負けないでしょ」。その言葉通りに、15年3月の全日本女子アイスホッケー選手権では、藤本選手がシュートを全て止め、チームは失点0で優勝。世界選手権ではベストGKに選ばれた。

 初出場した14年のソチ五輪では全敗。その後、米国初の女子プロアイスホッケーリーグ、NWHLが発足すると米国に渡った。藤田さんは「日本にいても世界にはかなわないという思いを強くしたのだろう」とみる。

 渡米から2年半。「世界レベルの選手に触れ、成長した那菜を見られるはず」。今大会、2連敗で迎える韓国と北朝鮮の合同チームとの一戦。藤田さんは、4年分の進化を発揮してくれることを信じている。

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