2018年5月22日(火)

イスラエル首相の起訴、警察が勧告 汚職疑惑で

2018/2/14 10:09
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 【クウェート=飛田雅則】イスラエル警察は13日、ネタニヤフ首相の汚職疑惑の捜査で十分な証拠があるとして起訴するよう検察に勧告した。イスラエルのメディアが報じた。検察は証拠を精査し起訴するかどうかを判断する。判断には数週間から数カ月かかる見通しだ。同氏は疑惑を否定しているものの、辞任への圧力が高まりそうだ。

 イスラエルでは起訴されても首相を辞任する必要はない。ただ、実際に起訴されれば、辞任は避けられないとの見方も根強い。ネタニヤフ氏は13日「(捜査は)何もなく終わるだろう」と首相続投の意思を表明した。

 同氏には企業経営者から高額品を不正に受け取ったなどの疑惑がある。競合紙の無料配布を制限する見返りに、自身に好意的な記事を書くように有力紙のオーナーに迫ったとの疑いもある。テルアビブでは同氏に抗議するデモが頻発している。

 ネタニヤフ氏は国会議員、外務副大臣などを経て1993年、右派リクードの党首に就任、96年の首相公選でペレス氏を破り当選した。99年にバラク氏に敗れた後、外相や財務相を務めたが、2005年、イスラエルのガザ地区撤退に反対して辞任した。09年の総選挙で右派が過半数を占めたのを受けリクード党首として再び首相に就任。13年と15年の総選挙でも勝利しており、在任期間は合わせて約12年に及ぶ。

 英BBCは、野党から辞任を求める声が上がる一方、剛腕を評価し擁護する意見が出ているとも指摘する。イスラエル国民は「ネタニヤフ氏の倫理観念に深い疑念を抱えつつ、彼はアラブ世界のなかで国を守ってくれる保証人だというジレンマがある」としている。

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