2018年2月22日(木)

子育て・訪日客に重点 福岡市予算案、最大8388億円 18年度

九州・沖縄
2018/2/14 10:00
保存
共有
印刷
その他

 福岡市は14日、2018年度の当初予算案を発表した。一般会計の総額は17年度当初比0.7%増の8388億円で、5年連続で過去最大となる。増える訪日客の受け入れ態勢を整備するほか、観光サービスなども充実させる。再開発で都市の生まれ変わりを進めると同時に子育てや教育支援も手厚くし、市民生活の充実を目指す。

博多港に税関検査

 訪日客の玄関口となる博多港は17年までクルーズ船の寄港回数が3年連続で全国トップ。クルーズ客の受け入れ態勢を充実させるため1億9200万円を計上し、連絡バスの運行や船が着岸するふ頭で税関検査などの施設を新たに置く。降船後の交通や入国手続きを円滑にして訪日客の利便性を高める。

 また同港ではより大型のクルーズ船が着岸できるように国が岸壁の延伸工事を実施中で、工事費の負担金や周辺の施設整備に10億円を盛り込む。工事は今夏に完成予定で、秋ごろから運用を始める。

 観光案内所に蓄積された訪日客の問い合わせ情報をビッグデータとして活用し、多言語対応に人手を割かず人工知能(AI)などで対応する新サービスの実証実験にも380万円を充てる。

保育所2000人分拡充

 子育て関連は17年度比6.6%増の1117億円を計上。人口増に伴い需要が高まる保育所などの整備に力を入れ、新たに乳幼児約2千人分の受け皿を確保する。民間保育所などの整備や、2歳児の保育を実施する幼稚園の運営費などに助成し、定員確保を促す。

 教育面では計2億430万円を充て、小学5~6年生の外国語教育に英語を母語とする講師を確保するほか、これまで実施していなかった3~4年生も英語に触れる授業を始める。

伝統の街並み演出

 福岡市では3月に優先交渉先が決まる福岡・天神中心部の旧大名小学校跡地活用など民間に地域再開発を促す「天神ビッグバン」が進む。一連の計画で18年度の主な取り組みには計1700万円を計上。またロープウエー構想などが浮上する博多港周辺「ウオーターフロント(WF)地区」の再整備には1億2700万円を盛り込む。

 このほか櫛田神社などの寺社が集まる博多区の一帯を石畳風の舗装にして伝統的な博多の街並みを演出する「博多旧市街プロジェクト」には1300万円を充て、観光地としての新たな魅力を創出する。

 18年度予算では、人口増に伴う個人市民税の増加などで市税収入は17年度比12.6%増の3191億円を見込む。市債発行額は学校施設の改修などに充てる教育債が増え、2.4%増の776億円となる。

 14日記者会見した福岡市の高島宗一郎市長は「都市の成長と生活の向上の好循環を予算で表すことができた。経済の成長の果実をあらゆる人に届けたい」と述べた。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ

関連キーワード



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報