ウォルグリーン、医薬品卸の完全子会社化で交渉 米報道
【ニューヨーク=河内真帆】米紙ウォール・ストリート・ジャーナルは12日、米ドラッグストア大手ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが米医薬品卸大手アメリソースバーゲンの完全子会社化に向け交渉中だと報じた。関係者の話として、数週間前にウォルグリーンがアメリソースに打診したという。交渉は初期段階で最終合意に至るかは不透明としている。
ウォルグリーンは2017年11月末時点でアメリソース株を26%保有している。米アマゾン・ドット・コムによる処方薬販売参入の観測が高まるなか、医薬品卸事業を傘下に取り込むことで調達網を拡充し、医薬品販売の収益性を確保する狙いだとみられる。
ウォルグリーンの競合大手CVSは17年末、医療保険大手エトナを690億ドル(7兆4300億円)で買収すると発表するなど、アマゾン進出を意識した再編が医薬品販売業界で広がっている。